■要約筆記ってなあに ●耳が聞こえない人は手話で話をするのでしょう?
「
手話で話が分かる人は聴覚障害者全体の20%未満です。(耳が聞こえない人のことを一般的には、聴覚障害者といいます。)」
●補聴器を掛けていればちゃんと聞こえるのでしょう?
「
どんなに良い補聴器を掛けても、完全にはもとの耳と同じようには聞こえません。補聴器を掛けても、いくらか音がひずんで聞こえます。
それに、補聴器を掛けて比較的良く聞こえるようになった人でも、
雑音が多い所や大勢が集まる場所では、
補聴器に雑音が多く入ってしまって、
話し手の声がよく聞き取れないことが多くなります。」
●手話を知らない人達が大勢集まった時、筆談を回し読みするの?
「それでは時間がかかって大変です。
そこで考え出された方法が
『要約筆記』といい、聞こえる人が話を聞いて、
要点をまとめて(全部書ける場合は全部を)漢字仮名まじり文で書き、
OHPという投影機で映し出します。
それを、聴覚障害者が読み取れば、内容がわかるというわけです。」
●要約筆記はどんな時に役立つの?
「難聴者や中途失聴者ばかりの会合にも必要ですが、
耳が聞こえる人と一緒に会合する時も必要です。
他にも文化講座などは、大勢の聞こえる人に混じって、
難聴者や中途失聴者が一人で参加する場合には、
講師の話を、隣でノートに要約筆記する
ノートテイクがあります。
また、難聴者や中途失聴者が一人で、病院や学校や役場に行く時も必要です。」
●要点を書くだけの事なら簡単なことじゃないの?
「自分で実際にやってみると、なかなか難しいものです。
一人前の要約筆記者になるためには、
ボランティアの人で3〜4年はかかるといわれています。
だから、福祉・年金・障害者問題などの専門的な話でも、きちっと要約筆記
出来る人は、全国でも数百人しかいないといわれています。」
●要約筆記の事をもっと知りたいんだけど・・・。
「『
要約筆記奉仕員養成講座』というのを、多くの市町村で毎年開いています。
費用もほとんど無料で、初めて要約筆記を勉強する人を対象にした内容が大部分なので、
安心して参加できると思います。
近くの要約筆記サークルか、社会福祉協議会に聞いてみてください。
さらにもっと要約筆記について知りたいという場合は、
要約筆記の全国団体である
『全国要約筆記問題研究会』に問い合わせるといいです。
ここでは、要約筆記のテキストやいろんな資料や材料も販売しています。」